ソフト食づくりの基本ワザ

蒸したり、トロミをつけたり…調理を工夫しよう


調理法を少し工夫すると、噛みにくい人や飲み込みにくい人でも食べやすい料理を作ることができます。

「蒸す」ことでふっくら、やわらか
「蒸す」という調理法は、もっと利用したい調理法。水蒸気で食品を加熱するのでやわらかく仕上がり、また、栄養も逃しません。ひき肉料理など、一度蒸してから揚げたり焼いたりすれば、すでに火が通っているので加熱時間が短くてすむため、水分が閉じ込められ、ふっくらと仕上がります。

「あんかけ」料理でおいしく、なめらかに
料理にあんをかけたり、汁ものや煮物に片栗粉などでとろみをつけるとのどのすべりがスムーズになります。また、野菜をペーストにしてソースにするのもいいです。

ゼラチンを活用しよう
ゼリーやムースなどのお菓子づくりに使われるゼラチン。18℃~25℃で溶けるので、口に含めば体温で溶けます。飲み込みにくい人にとって、デザートを作るときは寒天や葛より安全です。つるんとしてのどごしがいいので、食がすすむし、夏場はあんにゼラチンでトロミをつけて料理に添えれば、透明感のある涼しげな一品に仕上がります。


協力
財団法人 潤和リハビリテーション振興財団
参考文献
「いつもの材料でつくるソフト食-高齢者メニュー50」(鉱脈社刊)
「黒田留美子式高齢者ソフト食標準テキスト上巻/下巻」(リベルタス・クレオ刊)

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