ソフト食づくりの基本ワザ

魚を食べやすく調理しよう

宮崎は魚介類にも恵まれているので、旬の味を楽しみたいものです。噛みにくい人、飲み込みにくい人には、やわらかい脂肪の多い白身魚を選ぶと食べやすいです。サンマ、サバ、イワシなど青背の魚は栄養価が高く、特にDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エンコサペンタエン酸)という良質の脂質を豊富に含んでいます。これらは血栓やガンの予防、認知症防止に効果があります。血合い部分にはビタミンA、ビタミンB2も含みます。しかし、血合い部分は加熱するとかたくなり、冷めるとパサつくので、飲み込みにくい人にとっては危険になってしまいます。「卵の素」(「つなぎ」を利用しよう参照)を加えたすり身にするとなめらかになり、食べやすくなります。また、刺身にする時は繊維と直角に切ると噛みやすくなります。高齢者や視力の落ちた人、麻痺などの障害のある人には、小骨を取り除いてあげるのがいいでしょう。

魚料理のポイント
  1. 脂肪の多い白身魚を選びます
  2. 青背の魚は、血合いがパサつきやすいのでつみれやすり身に加工します。
  3. 刺身は繊維と直角に切ると噛みやすい
  4. 気付きにくい小骨は取り除きます

エビの選び方と調理法


エビはかたいので、つなぎを加えてすり身にして使うとやわらかく、まとまりが出て食べやすくなります。
ヨリエビ

「ヨリエビ」など、このような色のエビを選ぶと粘りがあり、飲み込みやすい。

エビのすり身の作り方
1.フードプロセッサーに、むき身のエビと、つなぎとして蒸した長いもの乱切りを加える。
手順1

2.なめらかになるまで撹拌する。
手順2


協力
財団法人 潤和リハビリテーション振興財団
参考文献
「いつもの材料でつくるソフト食-高齢者メニュー50」(鉱脈社刊)
「黒田留美子式高齢者ソフト食標準テキスト上巻/下巻」(リベルタス・クレオ刊)
  

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