みなさんこんにちは。
今回のブログは環境水道課の東が担当します。
今回も水道グループ恒例「新富町の水道のしくみ」の第4回目です。
みなさんは新富町内の水道管の長さがどのくらいあるか知っていますか?
なんと約110kmもあります!!
まっすぐに繋げると新富町から鹿児島県の桜島あたりまで届く距離です。
水道管にはさまざまな種類のパイプが使われています。
新富町では直径200mm以上は鋳鉄管という錆びにくい鉄の管を使っています。
それより細いものは、塩化ビニル管や硬質塩化ビニル管といったプラスチック製の管が多く、
大きな側溝の下や橋の横に設置する場合は強度の高いステンレス鋼管やライニング鋼管を使っています。
最近ではポリエチレン管を使うようになりました。
ポリエチレン管は、継手を電気で溶かして融着するため、耐震性が高くなっています。
昔は石綿管というコンクリート製の管も使っていましたが、
割れやすいので現在は使われていません。

ダクタイル鋳鉄管 耐衝撃性硬質塩化ビニル管 ステンレス鋼管

ポリエチレン管(融着状況) 石綿管
水道本管からみなさんのご家庭につながっている管は直径13mmか20mmがほとんどです。
こんなに細い管でお風呂やトイレ、炊事の水を全てまかなっているのは驚きですね。
この水道管でみなさんに水を送っていますが、
近年、全国的に問題となっているのが水道管の老朽化です。
水道管を布設替する目安となる耐用年数は40年です。
耐用年数が過ぎたからといって、すぐに使えなくなる訳ではないのですが、
水道管から水が漏れる「漏水」が多くなってきます。
新富町でも昨年度は30件を超える漏水がありました。

水道管を繋ぐソケットが割れて漏水しています。
割れた部分を覆って水を止めるフクロジョイントで修繕しました。

鋼管が錆びて漏水しています。こちらも外側から覆って修繕しました。

ソケットが縦割れして漏水しています。
断水して割れている部分を取り替えました。
新富町の水道管は昭和後期に布設されたものが多く、
約20%が老朽化しており、今後は急激に増えていきます。
老朽管の全てを新しくしたいところですが、莫大な費用がかかるため、
漏水が多いところや特に古いところから布設替しています。
それでもこのままだと老朽化が進行し、漏水が増える一方ですので、
今後どうするか頭の痛いところです。
水道管が漏水すると水道が出なくなったり、
水道水に泥水が混ざったり、道路が陥没したりする可能性があります。
もしも、地面から水が湧き出していたら水道管漏水の恐れがありますので、
環境水道課にお知らせいただけるとありがたいです。