こんにちは。
農地管理課農村整備グループの課長補佐、斉藤隆文といいます。
今回は、「田んぼの秘密」について解き明かしたいと思います。

上の写真は、普段見かける普通の田んぼの様子です。
よくよく下の方を見てみると・・・・

田んぼの排水路側に、ふた付きのパイプが田んぼから出ています。
実はこれ、ふたを閉めると、その田んぼに水が溜まるものなんです。
写真のように、ふたを開けると、その田んぼの水が抜けていきます。
次に、どのようにパイプが田んぼに入っているか、田んぼの地下を覗いてみましょう。

田んぼの地下を覗いてみると、長いパイプが埋めてあります。
10m間隔で、埋設されています。

さらに、そのパイプをよく見てみると、(写真ではわかりにくいですが)小さな穴が開いています。
この穴から、水が抜けていきます。

パイプの上から、ボラ土
(※)を入れていきます。
フィルターの役目と、パイプの小さな穴が詰まらないようにする役目があります。
(※)霧島山の噴出物で軽石系の用土で、日向土とも呼ばれます。
水はけがよく、粒が硬く崩れにくいのが特徴です。
その後、田んぼの土で埋め戻していきます。

埋め戻して、普通の田んぼになって完成です。
完成後には、空気穴(写真左、灰色の筒)が田んぼから突き出でいます。
このような田んぼを見つけたら、地下に秘密があるんだと思ってください(^^)
「田んぼの秘密」とは、暗渠排水(あんきょはいすい)が埋設されている田んぼのことでした。
この工事をすることによって1年に2作以上、田んぼでの作付が可能になり、耕作効率が上がり、所得のアップにも繋がります。
新富町では、暗渠排水事業の推進をしております。
詳しいことについては、新富町農地管理課 農村整備グループまでお問い合わせください。
電話 33-6038(直通)