みなさんこんにちは、生涯学習課の樋渡です。
今回は私が勤務する、総合交流センターきらり内の
資料館に展示している埴輪を紹介したいと思います。
きらりが開館して1年と4か月が経ちました。
おかげさまで、たくさんの方に施設を利用していただいています。
資料館は図書館と同じフロアにあります。

町内で発掘された考古資料を中心に、240点が展示されています。

そのなかでも一際存在感を放っているのが
国指定史跡「新田原古墳群」の百足塚古墳から出土した埴輪たちです。

今は立派に復元されていますが、発掘された当初はバラバラの状態でした。

宮崎県にはたくさんの古墳があります。
古墳というと埴輪があって当たり前と思われがちですが、
県内に2000以上はあるといわれる古墳のなかで
埴輪をもっているのは50基ほどしかありません。
写真は円筒埴輪と呼ばれるもので、埴輪のなかでは一番数が多いものです。
人物や動物、家など物をかたどったものは
形象埴輪(けいしょうはにわ)と呼ばれます。
出土した古墳はさらに少なくなります。

さらに人物や動物埴輪がここまで復元できたのは、県内では百足塚古墳だけです。
※西都原古墳群では舟や家の埴輪はありますが、人物や動物はありません。




このような埴輪が百足塚古墳では60個体も見つかっています。
これだけの数と豊富な種類の形象埴輪は、西日本では有数の規模をほこります。
これらの埴輪群がどのような意味をもって作られ、並べられたのか?
8月19日(土)に宮崎県古墳講座が新富町文化会館で開催されます。
そこで大阪大谷大学犬木努教授の、百足塚古墳出土埴輪を題材とした講義が行われます。
定員200名で、誰でも参加できます。
申込は新富町教育委員会生涯学習課(TEL 0983-33-1022)
で受付していますので、興味のある方はぜひ来てください。