皆さん、こんにちは。
今回のブログは、福祉課の森川が担当します。
朝晩の冷え込みが激しくなりましたね。
体調に十分気をつけてお過ごしください。
(ちなみに私は先々週高熱を出してしまいました。皆さん気を付けましょう!)
さて、今回は私もやっている「神楽」について、知識の範囲内で紹介させていただきます。
神話の里宮崎と呼ばれるだけあって、ここ新富町にもいくつか神楽があります。
私はその中の1つである「新田神楽」という神楽をしています。

新田神楽は毎年2月17日に大祭があり、
早朝から夕方まで一番から三十三番の神楽を全て奉納します。
聞いた話ですが、三十三番全てが現在でも残っている神楽は、
全国的に見ても珍しいそうですよ。

こちらは、新田神楽で使用される面です。
中には「安政」の文字が彫られているものもあり、
新田神楽が江戸の幕末より前から存在していたことがわかります。
歴史ある文化が新富に残っているなんて、なんだか嬉しくなりますね!
神楽はただ見るよりも、
舞が表現している背景を知っている方が楽しめると思いますので、
1つご紹介しますね。

これは、「戸開き(戸隠し)」という舞です。
新田神楽の目玉「綱切(蛇切)」の後の舞で見逃しがちですが、
ストーリー的には結構重要です。
あらすじは以下のとおり
天照大神(アマテラスオオミカミ)が
弟である須佐男尊(スサノウノミコト)の荒れっぷりにショックを受け
天岩戸の奥に引きこもってしまいました。
天照大神は太陽の神だったため、世界は真っ暗になってしまいました。
世界に光を取り戻すため、戸開きの明神は暗闇の中、
天岩戸を開くために立ち上がるのでした。
ざっくりですが、だいたいこんな感じです。
ここからが重要なのですが、この舞、
暗闇の中ということを表現するために、常に首を振り続けます。
そのため、全体的に激しいと言われている新田神楽の中でもかなり激しい舞になってます。
10分程度の舞ですが、きつい。かなりきつい。
みなさん、見る機会があったら
面の裏で必死に歯を食いしばっている舞手を温かく見守ってください。
そして、温かい拍手をよろしくお願いします。(笑)
神楽のような無形文化は、いつなくなってもおかしくないものです。
現代まで残っている貴重な文化や芸能に、
たまには触れてみるのもいいかもしれませんね。