新富町職員ブログ
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トンネル

「トンネルを抜けると雪国であった」とは、かの有名な小説「雪国」の有名な出だしでありますが、
そこの景色は、まさにタイトル通り海の底のようだったのでした。

申し遅れましたが、今回のブログを担当させていただきます、農業振興課 農林水産グループ 轟木です。

皆さんこんにちは。

さて今回ご紹介させていただきますのは、「岩脇(いわなぎ)の化石層群」です。

この化石層群は、町内の東西約70m、南北100mに広がり、深さ約72mにまで達しており、
海底50~150mに生息した二枚貝「ツキガイモドキガイ」をはじめ、サンゴや小型の巻貝などを閉じ込めています。

そして、大地が隆起を繰り返したことで、現在、私たちが地上にいながら、
深海の生物を見ることができるにいたりました。

この化石層がもっともよく観察できるのは、日置地区国道10号線沿いにある久家神社の岸壁です。

コンクリート状の岩で形成されたトンネルの周りを見渡すと、二枚貝の化石がまるで潮干狩りの砂浜のようにごろごろと埋もれているのが観察できます。
久家神社鳥居

化石

これらの生物が生息したのは、今から約200万年前。
私たちのご先祖様が、石器を使って生活をしていた時代です。
ご先祖様たちが、もしこれだけの貝を見つけることが出来たのなら、しばらくご飯に困らなかったのではないでしょうか。

僕も今、無性にアサリの味噌汁が食べたくなってきました。

化石

さて詳しい場所は地図はこちら

駐車場等は特に用意されていませんので、徒歩での見学をお勧めします。
幸い、来る10月23日(日)は、10号線を挟んだ反対側で「そばの花祭り」が開催されます。
少し足を延ばして、古代のロマンと大量の貝の調理方法に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

 ※ そばの花祭りについては、こちらをご覧ください。

最後に、書き添えますが、これらの化石は貴重な文化財です。
皆さんが気持ちよく見学できますよう、傷つけたり持って帰ったりしないようにお願いします。

次回の更新は、税務課 杉田さんです。

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