新富町職員ブログ
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2012年10月12日 今年のアカウミガメ

生涯学習課の樋渡です。

新富町の海岸線は、南の漁港を除けばすべて砂浜です。
この砂浜には毎年たくさんのアカウミガメが、産卵のため上陸してきます。

今年はとくに頭数が多い年でした。
富田浜だけでなんと864頭の上陸が確認されました。

これは過去最高であると同時に、日本本土の海岸に限れば1番多い数字になるかもしれません。
ウミガメの調査を行う監視員の方が、「多すぎて数え切れない日がある」と言っていました。

早朝のジョギングでは、何度もウミガメをみることができました。

アカウミガメ

しかし、多かったのはウミガメだけではありません。
台風が近くをとおるたびに大量のゴミが漂着しました。
そのたびに海岸清掃を行い、延べ1500人以上のボランティアの方々に参加していただきました。

海岸清掃

その甲斐もあって、富田浜では864頭の上陸数に対して690頭のウミガメが無事産卵することができました。
産卵率は実に8割近くにもなります。
宮崎県全体では毎年だいたい6割くらいですので、この数字は驚異的です。

海に帰る子ガメたち

ウミガメやゴミだけでなく、こんな生き物まで漂着しました。

富田浜に打ち上げられたクジラ

どうもクジラのようです。
3人がかりで海へ戻すと元気よく泳いでいきました。
すると沖にはもう1頭が待っていました。

孵化シーズンもそろそろ終わりですが、毎朝ウミガメの調査を行っていただいた方々そして、海岸清掃に参加していただいた方々、本当にありがとうございました。

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