新緑が眩しい季節になりました。この時期に毎年繰り返される症状を、まちおこし政策課の三本がお伝えします。
俗称ジャンボタニシについて

英語名:Apple snail,Golden apple snail,channeled applesnail
学 名:Pomacea canaliculata
南米原産の淡水巻貝スクミリンゴガイで、1980年代に食用のためアジア各国に持ち込まれました。しかし、商品価値をなくし、野生化した貝が生育初期の稲に食害を起こし各国で問題となっています。日本でも九州西南の水田で被害が生じています。
スクミリンゴガイは、5月から9月にかけて3~4日間に一度産卵し、一生に数千個の卵を産みます。
マイナス3度で死滅しますが、最近は、零下になることがなく、冬期は、地面に潜り越冬します。
雑食性で何でも食べますが、活動する時期に水田には、稲しかなく定植後の柔らかい稲と泥を食べ微小藻類や有機物を取っているようです。

↑ タニシに食べられた稲
今までに見つかったもので、最大は、福岡県の80mmだそうです。
天敵は、ゲンゴロウ、カニ、コイ、カメなどですが、現在の水田にはほとんど生息しません。昔のように、池や水路に生息し、自由に水田を行き来するようになればスクミリンゴガイの密度も低下するかもしれません。
(引用資料:国立研究開発機構九州沖縄農業研究センター スクミリンゴガイ生態)
有効な駆除方法は、無いようですが、冬期に深く耕し、貝の殻を割ることがいいようです。
因みに、私の住んでいる地区は、昨年から外来種の駆除活動の一環で、地区民総出で、スクミリンゴガイの捕獲と稲の茎に産み付けた卵の採取に取り組んでいます。
今年は、5月17日の日曜日に実施します。