新富町職員ブログ
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大渕から上流(西方)を望む

今回のブログ担当は、議会事務局長の河野です。
一ッ瀬川(入江を含む)のチヌ(キビレ)釣りについて書きます。

チヌ釣りを始めたのは今から30年ぐらい前、昭和61年頃だったと思います。
その頃は糸を巻き上げるときの独特の引き(コックンコックンという感じ)が面白く、また釣果を幼い子供たち、父母にまで自慢気に見せることが楽しく、後には舟まで手に入れて、よく入江や川に通っていました。
しかし時が経ち、子供たちが成長し父も15年前に亡くなると、だんだんと興味も失せて竿はホコリをかぶったままでした。
このブログの話があり、意を決して15年ぶりに釣りに行ってみました。

横江湛水防除前から南方を望む

先ず、一ッ瀬川左岸で、陸から大物(体長40㎝以上、重さ1キロ以上)を釣り上げた場所を教えます。
ここは、横江湛水防除施設の東側の浅瀬です。
満潮時、30m沖に入っても腰ぐらいの深さです。
と云うことは、干潮時には干潟となります。
こんな場所に、日が沈むと、チヌは餌を探しに寄ってきます。
昼間は釣れませんので、上げ潮で暗い時間、日の出前が狙いです。
ここは西風の強い時も釣りになります。

横江湛水防除施設から対岸を望む

通称「砂取り場」も良い場所です。
ここは、「濁し釣り」という釣り方で日中でも釣れます。
「濁し釣り」とは胴ナガを履いて、水の中に入り、砂を蹴上げて濁りを作り、チヌを誘き寄せて釣るスタイルです。
砂利を蹴上げる時の音も肝心です。
チヌは音にも興味を示しますので、覚えておいてください。

ここは左岸の導流堤です

夜釣りにも、一人でよく行きました。
釣り上げた場所の欄干には、マジックで印をつけたものです。
車横付けできるのも便利です。
昭和天皇崩御のまっ昼間、干潮時だったので竿を片手に下まで滑り下りて取り込みました。
今だったらとてもできません。

通称「千本杭」です

昔はたくさんの釣り人がいました。
今は堤防のかさ上げ工事の為、立ち入りができません。
ここは大物がかかってもテトラがあり、取り込みが難しいところです。

ここは井上えさ店の少し上流です

当時釣り人も少なく、早朝よく行ったものです。
「千本杭」同様、大きく長いタモが必要です。
タモは普段邪魔なものですが、いざという時にはなくてはならない品物です。

ここは井上えさ店の下流、昔「大渕球場」があったところ

左岸側は遠浅です。
船が係留されていますが、県の漁業振興センターのシラスうなぎ採取船のようです。
川底の深さが変わっているようです。
以前は、沖に50メートル入っても腰くらいの深さでした。
ここでは日中、上げ潮時でも「濁し釣り」で数釣りができました。

「砂取り場」付近

昔と様変わりしています、以前は車では行けませんでした。
底の様子も変わっているようです。

この夜最初に釣ったチヌ子

平成28年2月27日(土)午後7時半。
井上えさ店でシャコ1000円分を買い、大渕球場跡に到着しました。
午後8時15分満潮(潮位168㎝)、寒くはありません。
釣り方は、川にスクエアに30メートルぐらい投げ川下に流すやり方で、最後にウキは川岸に寄ってきます。
3投目で生後2年目のチヌ子がきました。
その後2匹目も同様でした。

良型のチヌを確保

午後9時ごろ、下げ潮に変わって1時間、ようやく良型がきました。
チヌ釣りのキーワード、「チヌは浅瀬にやってくる」です。
明日の朝また釣りに行くので、10時納竿しました。

三匹並べて写真撮影

こんな感じです。
釣りを始めた当初は、大きさを強調するため子供たちを寝ころばせ、いっしょに写真を撮ったものです。
当時の写真はどこにあるか分かりません。。

仕掛けです

5.4m竿に、道糸4号、40㎝のウキにケミホタルを装着しました。
ウキ下には遠投しても糸絡みしないように、クッションゴム40㎝が付けてあります。
勿論、大チヌに大合わせした時に糸切れしないためでもあります。

自慢の魚拓

参考までに。
平成元年11月、同じ場所で釣り上げた大チヌ(長さ45㎝、重さ1.7㎏、年齢不詳)です。
フナのように見える、メタボで不細工キビレです。
小潮の満潮から下げ、夜8時にガッンときました。
普通川下にウキをもっていきますが、この時は流れに逆らい、上流に向かって走りだしました。
合わせると道糸がビーンと鳴って切れるかと思いました。
当時は税務課に勤務しており、日課のごとく残業帰りに竿を振ったものです。
釣り上げて大変興奮しましたが、その様子は立ち寄った同僚の山本くんが現認者です。

平成28年2月28日(日)午前4時52分

今からまちおこし政策課の森川くんをアパートまで迎えに行きます。
二人で向かった先は「砂取り場」の浅瀬です。
中潮で8時59分が満潮で、ちょっとだけ寒かったです。
底の様子が読めません。
やっぱり、釣りたかったら、干潮時に海底の具合を調査しておくべきです。

ちっちゃなチヌです

ここでは寒い一月、一晩に五、六匹、一朝に1キロを二匹あげたことがあります。
体に霜が張り付いたこともありました。
結局この朝は、チヌ子二匹とスズキの子とフグが三匹でした。
森川くんが寒そうだったので納竿です。

川口のテトラ

7時ごろからサッパ釣りや黒チヌ釣りがテトラに上ります。ちょっと怖いです。

釣りを始め、数年後、一ッ瀬川に飽き、高鍋町の鴫野の浜や川南漁港にも行ってみました。
漁港周辺では全く釣れず、地元のおじさんに「チヌはどこら辺で釣れますか?」とたずねると、「ここ辺のもんはみんな一ッ瀬の河口に行きよるが!」でした。
嗚呼、灯台下暗しとはこのことです、よその町の人に一ッ瀬川の価値を教えてもらいました
一ッ瀬川周辺には、釣れるところがたくさんあります。
また機会がありましたら、「舟釣り編」でも書きます。

最後に、これを機にまたチヌ釣りをしょうかなと思ったところです。
その前に中古のスクーターを探します、車の中が魚臭くなりますから。

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