新富町職員ブログ
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総務財政課長補佐の井下です。

先日、宮崎県町村会の派遣依頼により、熊本地震支援活動として熊本県阿蘇市で4日間の住宅被害調査活動を行ってきました。
今回活動した阿蘇市は、平成17年に3町村が合併した市で、人口約28,000人、面積370k㎡(新富町の6倍)と、大きなまちです。

阿蘇市役所

しかし今回は、阿蘇市周辺の宿泊施設が無いとのことで、県北高千穂町の旅館に宿泊し、そちらから現地入りしての支援活動となりました。

活動のスケジュールは、
(1)朝6時20分に宿泊先を出発(阿蘇市役所まで片道約80分)
(2)バスの中で支給された軽食を食べる
(3)午前7時40分、現地に到着。午前8時30分から午後5時過ぎまで活動
でした。

今回支援した住宅被害調査は、阿蘇市税務課の担当職員の方に帯同して、地震により被害を受けた住宅を調査する作業でした。
この調査により、罹災証明書が発行されます。

活断層による道路滑落

4日間の活動の内2日間行った調査は、住宅被害調査の1次調査という調査で、住宅の外観をみることで被害状況を調査するものです。

1次調査の様子

この調査では、屋根や住宅側面の被害状況、建物の傾斜角度や基礎部分の被害状況等を調査し、被害の程度を確定します。
私はこの調査の補助役として、傾斜角度の計測や被害箇所の写真撮影等を行いました。


調査家屋から見た、阿蘇市内の山肌が大きく崩落している様子

後の2日間は、2次調査というもので、税務課の担当職員及び専門家(家屋調査士)に帯同して、建物全体(面積)を計測、建物の傾斜角度、基礎部分の被害状況、建物内の柱、建具、天井、床など屋内の被害状況を調査しました。

被害調査を通じて感じたのは、建物の被害は地域によって差があり、阿蘇市内でも活断層に近い地域ほど被害が大きい状況だということです。
被災された住民の皆さんはもちろんですが、阿蘇市役所職員の皆さんも、地震対応に大変なご苦労があるようでした。


地震により出た廃材等の仮置場(公共施設の駐車場)

今回の派遣は、私自身にとっても大変貴重な経験となりました。
阿蘇市の皆様にお見舞い申し上げますとともに、早期の復興を願いまして、私の報告といたします。

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