文化審議会が「高鍋神楽」を国指定重要無形民俗文化財とするよう、文部科学大臣に答申しました。
「高鍋神楽」とは、旧高鍋藩域に継承される神楽で、比木神社(木城町)、都農神社(都農町)、
三納代八幡神社(新富町) をそれぞれ伝承拠点とする比木神楽、都農神楽、三納代神楽の総称です。
「高鍋神楽」は18世紀後半以降、藩の公的記録に多く記載され、藩の立願や願成就の神楽として
斎行されていました。現在は、各神社祭礼のほか、高鍋町、新富町、木城町、川南町に鎮座する6
社が毎年輪番で行う「六社連合大神事」のほか、各神社の祭礼等で舞われています。
「高鍋神楽」は昭和44年には宮崎県無形民俗文化財、昭和53年には国の「記録作成等の措置を
講ずべき無形の民俗文化財」として選択されており、その重要性は知られていたところですが、こ
の度国指定重要無形民俗文化財になる見込みとなりました。
三納代神楽とは
新富町の三納代地区に伝わる神楽で、三納代八幡神社での歳旦祭(1月1日)や新嘗祭(11月
23日)等で舞われています。宮崎県の神楽には昼神楽と夜神楽がありますが、三納代神楽はこの境
界に位置する神楽となっています。大蛇に見立てた綱を真剣で切り落とす「綱切舞」や法者・稲荷山
といった五神が問答を行う「大神神楽(神武神楽)」が特徴的です。特に「大神神楽(神武神楽)」
は南九州の神楽の変遷を考える上で重要な演目ですが、五神が完全に問答を交わすのは高鍋神楽の中
でも三納代神楽だけとなっています。