防災基地対策課で交通安全の担当をしています、壱岐です。
今回は、新富町の交通事故の現状と、富田中学校で先日行われた自転車教室を紹介します。
現在、新富町は交通事故撲滅の呼びかけもむなしく、交通事故が多発しています。
9月には県内26の市町村の中で、人口1万人当たりの交通事故の第一当事者の割合が、ワースト第2位となってしまいました。
※交通事故の第一当事者数とは…交通事故の当事者のうち,過失が最も重い者又は過失が同程度の場合は被害が最も軽い者をいいます。
新富町の方々が起こす交通事故の傾向として、町内での事故と並んで宮崎市内での事故が多く、国道10号上での脇見やぼんやり運転による追突事故が大半を占めています。
この不名誉な状況を抜け出すため、交通安全啓発の広報も行っているところで、その活動の一環として児湯郡5町で統一したのぼり旗を作って国道沿い等に設置しています。
また先日、富田中学校でスケアードストレート手法による自転車教室が開催されました。
※スケアードストレート手法とは…「恐怖を直視させる」という意味で、危険に対する潜在意識を残す教育手法です。
JA共済連主催による交通事故対策活動の一環として、今年度は宮崎県で中学校と高校5箇所で行われることとなっています。
大阪からTVや映画で活躍するプロのスタントマンが来られて、実際に自転車同士や歩行者、車と衝突する状況を実演します。
交通事故の危険な状況を子どもたちに直視させて、危険行為を未然に防ぎ、交通ルールを守ることの大切さを体感させます。
これからは、その時の模様です。
まずは、時速40kmのスピードと破壊力の実演です。
時速40kmといっても、かなりの衝撃があります。
○歩行者と自転車の衝突事故の様子
自転車が歩行者と衝突して大ケガをさせてしまうこともあります。
○自転車同士の衝突事故の様子
携帯電話を掛けながらの運転は注意力が散漫となり、片手運転も非常に危険です。
手にしているのは「お酒」
自転車も車両です。飲酒運転は厳禁!!
中学生に飲酒運転はありえませんが、大人のみなさん、気を付けてください。
並進、二人乗り、飲酒運転...。悪い例のオンパレードです。
中学生も、プロのスタントマンが行う迫力ある実演に見入っています。
さらに、
こんな乗り方をしていると・・・
目を覆いたくなります。
○大型車の内輪差による事故にも気を付けて
よく起こる事故のひとつです。
○サンキュー事故
これも、よく起こる事故です。
大型車が対向車に道をゆずって、その先に・・・
ここまで飛びました。
スタントマンによる実演はここまで。
恐い事故の再現だけでなく、実際はその後に正しい自転車の乗り方の指導もありました。
最後は高鍋地区交通安全協会の指導員の方が、正しい自転車の整備・確認のポイントについて指導されました。
これも交通事故を未然に防ぐ大切なことです。
今回は、練習を積み重ねたスタントマンによる交通事故の再現で、どこか安心した気持ちで見ることができました。
ただ、どれも実際にたくさん起きているものばかりです。
交通事故は人ごとではなく、いつ自分の身に起こるか分かりません。
交通事故に遭わない、起こさないためにも、ルールやマナーを守って未然に防止することが大事だと思いました。
中学生は今回の教室をどのように感じたでのしょうか?