防災基地対策課基地対策係長の税田です。 今回は、 富田浜保安林の「富田浜の松林を守る会」の植栽ボランティアに参加しましたので、 富田浜保安林について紹介します。 保安林は、海からの風や潮、津波や高波、 飛んでくる砂などから守るためにつくられた森林です。 しかし、現在の富田浜保安林の松は、 松くい虫の被害によりこのような状態となっています。
久しぶりに見られた方は、驚かれるかもしれません。 そもそもこのようにしてしまう「松くい虫」とは、 松の伝染病で、その病原はセンチュウ(線虫)です。 媒介者であるカミキリ虫が松の若枝を食べるときに、 線虫を樹体内に侵入させてしまうため、 松が徐々に衰弱して枯れてしまいます。 松くい虫被害の対策として空中防除などもありますが、 罹患した松は伐倒駆除処分され現状のようになってしまいました。 今回の植栽ボランティアは、 早急に植栽を行い富田浜保安林を復活させるため行われました。 総勢230人のボランティアの方が集まりました。 客土をして、移植、施肥まで行い植栽完了。 ボランティアではあったものの、 2,000本の植栽を2時間で行ったためなかなか大変な作業で、 客土運びをしていた私は、次の日、筋肉痛で運動不足を痛感。 植栽された苗木はすぐには成木にはなりませんが、 これから重要な保安林として何十年も役目を果たしてくれると思います。 参加された皆様、ご苦労様でした。
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